2016年1月10日日曜日

韓国国産戦闘機「KFXプロジェクト」:2028年に生産開始計画

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サーチナニュース 2016-01-04 15:21
http://news.searchina.net/id/1598762?page=1

韓国の威信をかけた国産戦闘機KFXプロジェクト、
2028年に生産開始計画も前途は多難 

 中国メディア・参考消息は1日、韓国国防当局が国産戦闘機開発プロジェクトの実施を決定、2028年までに国産戦闘機の生産実現を目指すとする、
  英軍事メディア「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」の12月29日付報道を伝えた。

 記事は、韓国国防省購買局が12月28日、韓国の航空機メーカー・韓国航空宇宙産業(KAI)と総額8兆7000万ウォン(約8930億円)の韓国国産戦闘機(KFX)研究開発にかんする合意を結び、26年内にKFXの研究開発を完了、28年までに第1号ロットの生産を行うことを明らかにしたと紹介。
 そのうえで同局が
 「国内企業200社、大学15カ所、国防発展局など10の研究機関が共同参画する。
 KFXプロジェクトが、国の経済発展に寄与することに期待している」
とコメントしたと伝えた。

 また、KFXが韓国空軍にある老朽化したF-4、F-5戦闘機約160機と交代する目的で開発されるなど、同国内において250機程度のニーズが見込めるとともに、KFX開発費用の20%を負担するかわりに技術移転を受けるインドネシアを含めて、
 約350機の輸出が期待できるとする関係者の話を併せて紹介した。

 KFXの研究開発は2001年、金大中(キム・デジュン)政権時に発表された。
 しかしこれまでに資金不足など数々の問題が立ちはだかり、開発は事実情棚上げ状態となっており、しばしば政府が開発を断念するといった情報が流れた。
 2014年にインドネシアによる出資、協力が確認されて開発に向けて前進したが、その核心技術の多くは米国からの技術移転が必要であり、米国との交渉が続いている状態だ。

 航空宇宙産業において、米国のみならず日本や中国といった近隣諸国からも遅れを取っている韓国としては、KFXは国の威信をかけたプロジェクトと言える。
 しかし、冷え込んでいる国内の経済状況も相まって、その道は今後も一筋縄とはいかなさそうだ。



サーチナニュース 2016-01-20 07:33
http://news.searchina.net/id/1600183?page=1

韓国が開発の戦闘機「KFX」  
「そんなものが海外に売れるつもり?」=中国メディアが酷評

 中国メディアの観察者網はこのほど、韓国が開発中の「KFX」戦闘機が、国際的に売れるとは思えないと主張する論説を掲載した。
 記事はまず、韓国がかつて開発したT-50練習機と、同機から派生させた軽戦闘爆撃機のFA-50を論評。
 T-50は超音速練習機として国際市場の扉を開けた大きな意義ある航空機だったが、T-50(の派生型)は実際の厳しい戦闘に耐えられるものではないと主張。

 中国は比較的安価な戦闘機としてFC-1を開発したが、論説は予算面でFC-1の購入も困難な国の場合、中国が開発した練習機の「L-15(練-15)」を実戦に投入できる仕様にして購入するほうがよいと主張。
 すでにザンビアとベネズエラがL-15を購入しているが、L-15は韓国のT-50よりも格段に安い上に、火力統制用のフェイズド・アレイ・レーダーも搭載しているなど技術面で先進的と説明した。
  論説はさらに、「T-50が冷戦時の化石」になってしまったことは、韓国自身も分かっている」と解説。
 韓国軍は、まだ現役で極めて旧式なF-4やF-5を、T-50ではない別の安価な戦闘機で交代させる道を探ってきたという。

 記事は、韓国と北朝鮮が戦争状態になった場合、韓国側は現有機でも制空権を得ることは可能と指摘。
 ただし、地上部隊の支援は現状では困難と分析した。
 北朝鮮側が非常に密集した低空防衛網を構築しているからという。
 そのため、韓国軍については地上部隊の支援で、航空機の消耗は避けられない。
 従って、安価な航空機を多く用意することになるという。

 韓国にとっては、米国製の航空機に頼りたいところだが、米国は1980年代に、安価なマルチロール機の開発をやめてしまった。
 米国のA-10は韓国の需要を満たしているが、米国は韓国に売ってくれず、現在となってはA-10も旧式機になってしまった。
 論説は、「韓国は仕方ないので、自分で航空機の開発に着手」と論評。
 これがKFXであり、2020年には初飛行の予定だ。
 ただし、KFXには「ステルス性を重視しているが、武器類を機体の外に搭載する」などよく分からない面があるという。

 KFXの生産で、インドネシアとの協力を決めたことについては、インドネシアは航空工業の基礎があり、民間用の支線機で評価されている機体もあると紹介。
 しかしインドネシアには現状で、戦闘機を作るまでの力はないので、韓国との協力によって新分野を開発できれば「損はない」程度の考えという。

 論説は、韓国のKFXについて、「多少は落とされてもよい」程度の思想で開発されており、国際市場で「そのような航空機を求める者はいないだろう……」と評した。


サーチナニュース 2016-01-25 15:53
http://news.searchina.net/id/1600690?page=1

韓国はなぜ戦闘機を開発するのか、
航空強国を目指しているのか

 韓国国産の戦闘機「KFX」の開発プロジェクトが正式にスタートした。
 韓国はインドネシアとKFX開発に向けた本契約を締結し、2025年にまでKFXの生産を開始したい考えだ。

 中国メディアの東南早報はこのほど、韓国がKFXを開発、生産する目的として、
 「自国の空軍に配備するだけでなく、
 世界に向けて輸出することで航空強国になることを目指しているのではないか」
と論じた。

 記事は、韓国が米国からKF-16(米国製F-16の韓国版)を導入し、自国内でノックダウン生産、ライセンス生産に成功したことや、T-50練習機の生産に成功したことを指摘したうえで、こうした成功が韓国をKFX開発に踏み切らせる一因になったことを指摘。

 さらに、米国が韓国に対して一部の基幹技術の提供を拒否したことを指摘したうえで、韓国はまだ第5世代の戦闘機を開発できるだけの技術はないと指摘。
 一部の分析として、米国から技術の提供を拒否されたが、そのほかの分野では米国企業から支援を受けられるとしたうえで2025年までに開発を完了できる可能性は存在すると論じた。

 続けて記事は、KFXは完成したところで第5世代の戦闘機に比べて力不足であることは否めないとする一方、韓国がこれまでT-50練習機を輸出した中東や東南アジア、アフリカ、南米の国々にとっては「KFXは魅力的な戦闘機」だと指摘。

 韓国はすでにKFXの売り込みに着手したとの情報もあるとしたうえで、韓国は500-600機を輸出に回したい考えであり、
 「戦闘機本体の販売による利益だけでなく、30年間のメンテナンス料をあわせれば韓国側の利益は莫大だ」
と指摘した。