2016年1月4日月曜日

「心神」の開発の目的とは:ステルス技術を含む米国の第5世代戦闘機の設計技術の取得という野望

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●ステルス性やエンジンなど将来の戦闘機開発に生かすための技術を検証する(報道公開された先進技術実証機=X―2)

日本はオバマを信用していない。
 しかし、オバマのいいところは日本が何をやっても文句を言わないところだ。
 これまで日本はいくどもアメリカの横槍に引っ掻き回されてきた。
 嫌というほどに煮え湯を飲まされてきた。
 落ち目に入りつつアメリカというより、強大になりつつある中国に対してアメリカはとまどっている。
 中国の急速な発展を見ていれば、もはや日本に横槍をいれるようなヒマはないし、度胸も持っていないようにみえる。
 日本が対中国の前衛になってくれればアメリカとしては有り難い。
 そのためには口を挟まないことが肝要になってくる。
 逆に言えば日本としてはこのオバマ時代がチャンスになる。
 イチャモンをつけるアメリカが出しゃばってこないなら、日本は独自路線を内包した新常態を作り上げることができる。


サーチナニュース 2016-01-04 09:21
http://news.searchina.net/id/1598682?page=1

日本は「心神」の開発によって
「海老で鯛を釣ることに成功した」=中国

 第5世代戦闘機の開発が世界各国で行われている。
 日本では「先進技術実証機(ATD-X)」が、
 中国では「殲-20(J-20)」
の開発が進められている。
 中国では日本の先進技術実証機について、通称の「心神」という呼称が定着しているが、中国メディアの騰訊網は12月29日、
 「心神」は中国の殲-20にまったく及ばない
としながらも、「日本は心神を使って海老で鯛を釣ることに成功した」と論じている。

 記事はまず心神の細部に言及し、
 「どう見ても第5世代戦闘機の性能があるとは思えない」
と分析している。
 心神のいくつかの部分にステルス機能がなく、
 またエンジンのパワーも足らず超音速飛行ができない
と指摘、
 心神は搭載機器は最新鋭でも総合力では殲-20にまったく及ばない「4世代半」の戦闘機
だとしている。

 しかし、日本の心神開発には真の目的があるとしている。真の目的は心神の実用化にあるのではなく、米国の第5世代戦闘機設計技術を掌握することだと主張した。

 戦闘機の開発には莫大な費用がかかり、特に「次世代型」と呼ばれる戦闘機の開発は一国の予算でまかないきれるものではない。
 例えばある分析では米国の第5世代戦闘機「F-35」は10カ国が出資する国際共同開発プログラムだった。
 こうした背景のもと、日本が第5世代戦闘機を「自主開発する力がある」ことを米国にアピールするなら
 米国は次世代戦闘機の共同開発パートナーとして日本を指名してくれる公算が高い
という分析だ。

 事実、
★.日本は米国のF-35を「42機」導入する予定だが、
そのうち「38機」を日本国内で生産することを許された。
 これは非常に大きな事であり、
 ステルス技術を含む米国の第5世代戦闘機の設計技術を把握できる
ことを意味する。
 ちなみに
★.韓国もF-35を導入するが核心技術の移転は許可されていない。
 心神の自主開発にはこのように海老で鯛を釣る目的があったと記事は指摘している。

 F-35の日本国内での生産については、次世代戦闘機の共同開発パートナーとなり得る日本の技術力を底上げする狙いが米国にあるのかも知れない。



レコードチャイナ 配信日時:2016年1月22日(金) 16時50分
http://www.recordchina.co.jp/a127357.html

日本の国産初のステルス実証機、
2月に初飛行―中国メディア

  2016年1月21日、防衛省は国産初のステルス実証機を2月に日本国内で初飛行させる。
 中国新聞社が伝えた。

 実証機は全長約14メートル、全幅約9メートル。
 機体は三菱重工業、 エンジンはIHIが製造した。
 開発費は1機394億円。
 防衛省は4月にレーダー正式試験を開始。
 試験飛行は航空自衛隊岐阜基地で予定されている。
 将来的な次世代戦闘機の開発が目的だ。

 実証機は28年ごろに退役するF2戦闘機の後継機になる見通し。
 防衛省は18年までに次世代戦闘機を開発する計画だ。
 純国産戦闘機の開発が実現すれば戦後初となる。



サーチナニュース 2016-01-25 07:35
http://news.searchina.net/id/1600598?page=1

日本はF-35を購入するくせに、なぜATD-Xを開発するか=中国

 三菱重工が開発中の先進技術実証機(ATD-X)は、中国国内では「心神」という名称が定着している。
 一部メディアによれば、防衛省は2月にもATD-Xの飛行試験を実施する予定だという。

 日本は米国が開発中の第5世代ジェット戦闘機「F-35」を導入する予定だが、なぜ独自でATD-Xの開発を進めているのだろうか。
 中国メディアの中国青年報はこのほど、
 「日本は米国からF-35を購入するのに、なぜ第5世代戦闘機の研究開発を行うのか」
と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本がATD-Xの開発を進める背後には、
 「戦闘機開発において米国による“束縛”から脱却し、
 国内の航空産業の発展を推し進めるという思惑がある」
と主張。

 さらに、日本がATD-Xの開発に成功したとしても部隊に配備されることはない
と指摘し、
 「実証機であるため、日本が長年にわたって研究してきたステルス性能やウェポンシステムなどの性能評価を行い、
 第5世代戦闘機の開発可能性を評価するものである」
と論じた。

 続けて、ATD-Xの各種スペックや性能について紹介したうえで、
 「日本は決して技術の実証だけで歩みを止めないだろう」
と主張し、各種成果はステルス戦闘機「F3」(仮称)に反映されることになると指摘。

 日本は中国、韓国の両国との間で領土をめぐって対立していることを指摘し、
 「対地攻撃を想定したF-35では日本の制空権確保における要求を満たせない」
としたうえで、だからこそ日本は自国の需要に合致する第5世代戦闘機の開発を行いたい考えだと主張した。



サーチナニュース 2016-01-27 08:33
http://news.searchina.net/id/1600849?page=1

日本のATD-X開発が順調でないのも当然、
日本はまだ学習段階

 中国の第5世代戦闘機の開発は順調と伝えられる一方で、
  日本の「先進技術実証機(ATD-X)」の試験飛行は延期が相次いでいる。
  しかし中国メディアの商洛在線はこのほど、日本のATD-Xの開発が順調でないのは当を得たことだと分析している。

  記事はATD-Xの名前に「先進技術を実証する」という意味があることを指摘、従って
  ATD-Xの開発目標は実戦配備ではない
と指摘。
  いわば日本は現段階で第5世代戦闘機開発の「学習段階」にあるため、試験飛行の相次ぐ延期も当然の結果であるというわけだ。

 実戦配備が目標ではないとする分析の根拠として記事は、ATD-Xの機体は米国のF-16よりも小さい点を指摘。
 そのため戦闘行動半径が小さくなるうえに飛行可能時間も短く搭載できる武器の量も限られてしまい、戦闘能力は低いと述べる。
 もし実戦配備が目標ならこのような機体設計はしないということだ。
 しかし、中国では今なお、ATD-Xが先進技術を実証するための試験機であることを理解せずに論じるメディアは多い。

 さらに記事はエンジンの性能についても言及、F-16のエンジン推力は1基約8トンだがATD-Xのエンジン「XF5-1」の推力は1基約5トンと米国の第4世代戦闘機よりも性能は劣ることを指摘。
 日本はエンジン開発の面でも明らかに学習段階にあることがわかる。

 またATD-Xのステルス性能について、機体やキャノピーは探知されやすい形状であると指摘。
 視認性に優れたキャノピー、また機動性に優れた機体の形状をステルス性能の向上と同時に実現しようとすると難解な方程式になるのは明白だ。
 この方程式の答えを見つける点でも日本は学習過程にあるといえる。

 つまり現時点でATD-Xは日本の学習道具であり、中国の第5世代戦闘機の敵ではないというのが記事の分析だ。
 しかし学習段階にあるとはいえ日本の目標は高い。
 米国の第5世代戦闘機「F-22」開発時の目標は「先制探知、先制攻撃、先制破壊」だったが日本もこれと同じ目標を持っていると紹介。
 「世界最強の戦闘機」と呼ばれるF-22と同等以上の実力を持つステルス戦闘機を将来生産することを日本は目標にしていると論じた。

 将来的には日本の戦闘機には「スマートスキンセンサー」が搭載される見込みだ。
 この最先端のセンサーは機体の外形に沿って貼り付けられるセンサーであるため、探知範囲の拡大とステルス性の向上が期待できる。
 日本にはこうした電子技術のアドバンテージがあり、
 将来「世界最強の戦闘機」を生産するのはまったくの夢というわけではない。



読売新聞 2016年01月28日 21時00分
http://www.yomiuri.co.jp/stream/?id=2981667

国産初のステルス実証機「X―2」を初公開



 防衛装備庁は28日、敵のレーダーに探知されにくいステルス性能を備える国産初の先進技術実証機を、三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で初めて公開した。
 実証機は全長約14メートル、全幅約9メートルで、型式は「X―2」。
 電波を反射・吸収するステルス性能のほか、エンジン噴射の向きを変えることで、高い機動性を可能にしたという。
] 約400億円の開発費をかけ、防衛省が三菱重工やIHIなどとともに研究開発を進めてきた

=中部支社写真グループ 中根新太郎撮影 2016年1月28日公開



日刊工業新聞2016年1月29日 「深層断面」より抜粋
http://newswitch.jp/p/3419

「ステルス」技術確立へ。純国産戦闘機は飛び立つか
ニッポンの航空宇宙産業の礎に
   
 防衛省が将来の戦闘機開発に生かすべく開発しているステルス研究機「先進技術実証機(X―2)」が2月中旬に初飛行する。1月28日には製造元の三菱重工業小牧南工場(愛知県豊山町)で機体が公開された。実証機の飛行で、2030年前後の世界情勢を見据えた戦闘機国産化の議論が本格化しそうだ。航空機の国際共同開発が増える中、日本は航空宇宙産業の技術・生産基盤をどう発展させるか問われる。

 先進技術実証機は防衛省が28年以降に配備する戦闘機の技術を検証する目的で開発している。プロジェクトの開始は09年度で、機体の開発費は約394億円。28年ごろに退役が始まる戦闘機「F2」の後継機種はレーダーに捕捉されにくいステルス戦闘機が有力。ただステルス技術は各国とも秘匿性が高く、防衛省は国内で技術開発する必要があると判断した。

 将来の戦闘機は高いレベルでのステルス性が求められる。同実証機の空力や制御技術を確かめる小型無人航空機を製作したAETアビエーション(名古屋市昭和区)の鬼頭誠社長は「戦闘機の開発競争で日本が有利なポジションを獲得するための手段」と同実証機の意義を説明する。

 同実証機では、戦後初の純国産戦闘機の開発に向け、ステルス性や高運動性などを国内技術で確立できるか検証する。ステルス性の指標となるレーダー反射断面積(RCS)を極力小さくするため、多くの最新技術が搭載される。



レコードチャイナ 配信日時:2016年1月30日(土) 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/a128025.html

公開された日本国産初のステルス機に中国ネットは脱帽
=「日本の技術は疑うまでもない」
「日本脅威論を宣伝する時が来た」

  2016年1月28日、中国メディア・今日頭条は、日本の防衛装備庁が28日、国産ステルス戦闘機の試作機「先進技術実証機ATD−X」(通称・心神)を報道陣に公開したと伝えた。

 公開された先進技術実証機ATD−Xの名称は「X−2」と定められた。
 記事では
 「注目に値する点は、イオン発生装置のような主体的なステルス装置があることで、これは米中露の設計にはない。
 実現すれば日本が初となる」
とした。
 また、中国の殲−20(J−20)や米国のF−35に装備されている
 赤外線捜索追尾システムからの赤外線を捜索できる警報装置を備えている
ことも注目に値すると伝えた。

このニュースに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

「中国の工業力は日本とは比べようがない」 
「日本の技術は疑うまでもない。
 十分に注意しないと」 
「日本の軍事科学技術レベルは中国よりずっと高いことは認めざるを得ない」 

「日本は半世紀以上前に数十隻の空母を持っていたことを忘れてはならない」 
「日本は自動車も良くできているのだから、戦闘機だって良いものを作り出すはずだ」 

「レアアースを日本に売った企業はみんな売国奴だ!」 
「安倍さんは中国の売国奴たちが資金面で支持していることに感謝していることだろう」 

「中国の専門家はパクリ以外にパクリしかできないからな」 
「日本脅威論を宣伝する時が来たな。
 世界中が注意しないと危ない」








【激甚化する時代の風貌】



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