「この道は何時か来た道、ああそうだよ」
アジア、特に中国は日本の後を3,4十年遅れで追っている。
そのことを頭に入れておけばだいたいのことは想像できる。
たとえば、中国バブルは崩壊するが、中国経済は崩壊しない。
日本はバブル崩壊で「失われた時代」に入ったが、しかし、中国が台頭してくるまで経済の世界ナンバー2を維持している。
バブル崩壊は決して日本経済を崩壊にはいざなわなかった。
この間に、毎年シーズンには「史上最高の出国ラッシュ」を記録している。
中国も同じとみていい。
はめてお金を持った人たちは、
①:お金を使いたという欲望につかまる
②:外国をみてみたいという欲望につかまる
のである。
いまの日本は、その欲望の抜けて、お金をいかに使わないかという常態に浸ってしまい、よほどのイベント性がないかぎり消費が伸びない。
「お客様は神様です」
というお客様は中国人様ということになっている。
『
東洋経済オンライン 2016年01月01日 和島 英樹 :ラジオNIKKEI 解説委員
http://toyokeizai.net/articles/-/98441
中国人の「爆買い」は、ますます伸びていく
外国人観光客「年3000万人目標」は志が低い
2015年の訪日外国人(インバウンド)観光客数が2000万人に肉薄しそうだ。
目先は中国経済の減速を背景に、目先は先行きについて懸念する向きもある。
だが、2016年はむしろインバウンドに対する認識がさらに高まる可能性がある。
■観光産業は、自動車産業と同規模のビッグビジネス
新興国の旅行需要は、賃金上昇に伴って着実に増加している。
2015年は日用品や高級品を買い漁る、いわゆる「爆買い」に関心が高まったが、今後は消費の裾野も広がっていくと見られる。
観光産業の市場は世界的に見ても大きく、さらに成長している。
国連世界観光機関(UNWTO)によれば、
2010年に約9億4000万人だった旅行客(観光の人数)は、
2020年に14億人、
2030年には18億人
に達すると試算している。
また、観光産業の規模は大手調査機関によると約7兆ドル(840兆円)。
これは世界の自動車産業や総合化学産業と同規模といわれるほどのビッグビジネスだ。
しかも観光産業は年率で3%前後の伸びを続けている成長産業だ。
アジアに限れば、成長率は5%とされる。
今後は特にアジアや中東、アフリカなどの拡大が予想される。
新興国に属する国や地域の経済拡大で賃金が上昇し、海外を含む旅行にお金を使えるようになり、市場をけん引していくと見られる。
2020年には世界の観光需要の4分の1をアジアが占めるという。
政府は「2020年に訪日外国人客数を年間2000万人に」という目標を立てていた。
だが、2015年には2000万人に肉薄しそうだ(1~11月までの累計は1796万人)。
次は3000万人を目指すとしている。
しかし、世界を見渡せば、ポテンシャルはさらに大きいことがわかる。
例えば、世界最大の観光大国・フランスを訪れる旅行客は約8370万人だ。
これに対して同国の人口は約6100万人で、実に人口の1.3倍以上の人が年間に同国を訪れているのだ。
スペインも同様に1.2倍、
イタリアでも約8割
に達している。
これに対して
日本は2014年の1340万で見ると、人口に占める比率は10%強
に過ぎない。
観光庁によれば、直近の訪日外国人の旅行支出額は15万円強。
日本の定住人口1人分の年間消費(124万円)を、訪日外国人約8人分の消費でカバーできる計算。
つまり、訪日外国人が仮に8000万人まで増加すれば、単純計算で日本人1000万人分の消費をまかなえることになる。
■日本経済にも、移民受け入れより観光産業強化が効く
これは人口の減少をカバーする有効な手段といえる。
人口が減少に向かい、日本全体として個人消費は徐々に増えにくくなっていく。
こうした中、海外からのお客さんに、日本に来て国内を旅行してもらい、買い物はもちろん、観光、宿泊などでお金を使ってもらうことで、消費を底上げしてもらうことが重要だ。
地方の活性化にも直結する。
日本の人口減、特に生産人口(15歳~64歳)の減少をカバーするには移民の受け入れが必要だとの議論が盛んだ。
しかし、仮に移民を受け入れたとしても、移民もいずれ年齢を重ね、社会保障費が必要になる。
これよりも旅行客に積極的に日本に来てもらい、どんどん消費してもらう方が、経済の活性化には現実的ではないか。
実際、インバウンドは実際に日本の収益にプラスに働いている。
旅行収支(貿易外収支)(=訪日外国人の国内消費-日本人の海外旅行消費)は、2014年4月に、44年ぶりに黒字になった。
44年前の1970年は大阪万博が開催された年である。
2014年度で見ても、旅行収支は55年ぶりの黒字転換となったが、2015年度の黒字額は1兆円を超えそうだ。
また、中国経済の減速でインバウンドが減少に転じるとの悲観論もあるが、日本を訪れているのは、まだ一部だけである。
2014年の訪日数を見ると、中国が約240万人。
中国の人口は13億6700万人で、日本に来ている旅行客はたった1.7%に過ぎない。
これに対し、
訪日数282万人の台湾の人口は2343万人、
韓国が275万人の訪日数に対して人口はざっと5000万人
だ。
ビザの発給緩和などもあり、日本には来やすい環境も整っている。
アジア圏からのインバウンドが減速する可能性は低いといえよう。
■進む個人旅行化、地方への恩恵はこれから
日本に来る旅行客はこれまで、買い物目当てというケースが多く見られている。
団体でやってきて、アジアから近い大阪空港、巨大消費地の東京などに到着。
バスで移動し、宿泊し、近所のドラッグストアや家電量販店などで「爆買い」というパターンだ。
もちろん、こうした流れは今後も継続する公算は大きい。
一方で、インバウンド市場については、急速に個人旅行化が進んでいる点は見逃せない。
日本政府観光局によれば、長期の滞在が増加傾向で、アクティビティ(旅行先での体験型レジャー)にも積極的になりつつある。
これは日本で近年、LCC(格安航空会社)やクルーズが増えたり、スマートフォンなどSNS普及による情報の拡散などが要因と見られている。
日本の地方では、インバウンドを受け入れるだけのインフラがまだまだ乏しい。
この点を政府の後押しなどで改善していく必要もある。
東京や大阪圏だけでなく、地方にもインバウンドの恩恵が及べば、雇用など地域経済の活性化につながることが期待される。
』
『
東洋経済オンライン 2016年01月05日 中島 恵 :ジャーナリスト
http://toyokeizai.net/articles/-/98046
増加する「爆買いしない」中国人たちの本音
彼らは何を思い、どこへ向かうのか?
「正直言いましてね、私、あまり中国人に会いたくないんですよ。
だって、わざわざこんなところに来てまで……ねぇ……」
「えっ?
中国人に会いたくないって?
そ、そうなんですか……」
これはある富裕層の中国人と私の会話だ。
中国人の顔を見たくないといっているのは、当の中国人である。
しかし、この話には「なるほど」と思わせられる、ちょっと切ないワケがある。
◆ある中国人、富裕層男性の本音
語り手は40代後半の富裕層の男性。
上海の大手企業で管理職に就いている。
年収は1000万円以上あり、妻と1人娘がいる。
仕事はハードで毎晩遅くまで働いているが、年に何回か休暇を取り、家族で海外旅行に出かけることを密かな楽しみにしている。
海外旅行のときだけは、数人の部下からの緊急メールを除き、仕事はシャットアウト。
海外の中でもとくに好きな日本で、ゆったりのんびり過ごすことにしている。
行き先はさまざまだ。
以前は北海道が好きで、札幌からそれほど遠くない都市にある隠れ家的な高級温泉旅館をよく定宿にしていた。
たまたま友人に紹介された旅館で気に入ったのだが、 “中国人”は自分たち以外、一組もいない。
日本語はできず、英語で会話しているが、その旅館は外国人もけっこう多いため、まったく問題ないという。
京都や奈良も大好きで、大好きなお寺巡りや料亭での料理を楽しんでいる。
行動をともにするのは家族だけ。
英会話OKのタクシーをチャーターして、自由できままな旅行を楽しんでいる。
日本語以外の言語で話している、ということを除き、彼らの外見だけで中国人と判断することはちょっと難しい。
おしゃれで、洗練されていて、知的なニューファミリーといった雰囲気を醸し出しているからだ。
そう説明すると、語弊があるかもしれないが、いわゆる「爆買い中国人のイメージ」とは一線を画しているのである。
今夏、私は『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』(アマゾンリンク)の取材をしていて、彼らのような知的な仕事に就く富裕層が続々と来日していることを知った。
彼らの目的は
「癒し」、
「学習」そして
「日本でしかできない体験」
だ。
彼らは銀座の大通りの路肩に座ったり、炊飯器を10個も買ったり、「白い恋人」を30箱買ったり……という、いわゆる「爆買い」はしない。
日本旅行に“買い物以外”の楽しみを見出している。
そう、富裕層の一部はすでに「爆買いしない」層なのだ。
日本旅行に“買い物以外”の楽しみを見出している。
そう、富裕層の一部はすでに「爆買いしない」層なのだ。
この男性家族の目的は「癒し」だった。
家族だけで貸し切りの温泉に入り、個室を予約して、手の込んだ日本料理に舌鼓を打つ。
リラックスすることが目的なので、誰にも邪魔されたくないと思っている。
中国では売上高などの数字に追われ、厳しい仕事に追いまくられているからで、日本に来たときくらい、のんびりしたい。
中国に比べ、早く発展した日本の旅館は少々古びてはいるが、ソフト面が充実しているため、居心地がよいという。
家族だけで貸し切りの温泉に入り、個室を予約して、手の込んだ日本料理に舌鼓を打つ。
リラックスすることが目的なので、誰にも邪魔されたくないと思っている。
中国では売上高などの数字に追われ、厳しい仕事に追いまくられているからで、日本に来たときくらい、のんびりしたい。
中国に比べ、早く発展した日本の旅館は少々古びてはいるが、ソフト面が充実しているため、居心地がよいという。
◆日本に来てまで「中国」を感じたくない
そんなサービスの行き届いた日本旅行を満喫中、最も嫌なのは、静かな環境をぶち壊されること。
たとえば、以前、京都の清水寺に行く坂道を歩いていたとき、背後から人がどーんとぶつかってきたことがあった。
「なんだ?」と思って振りむいたら、50~60代くらいの中国人数人がわいわいしゃべっていて、自分を押しのけたのだ。
たとえば、以前、京都の清水寺に行く坂道を歩いていたとき、背後から人がどーんとぶつかってきたことがあった。
「なんだ?」と思って振りむいたら、50~60代くらいの中国人数人がわいわいしゃべっていて、自分を押しのけたのだ。
強い衝撃にびっくりして思わず振り返ったら、がなり声の中国語が聞こえてきたという。
「もううんざりっていうか……。
一瞬にして上海に引き戻されましたね(笑)。
団体ツアーの人たちで、周囲の迷惑を顧みず、細い坂道でギャーギャー騒いでいまして。
自分は同じ中国人ですが、残念な気持ちになりました」
一瞬にして上海に引き戻されましたね(笑)。
団体ツアーの人たちで、周囲の迷惑を顧みず、細い坂道でギャーギャー騒いでいまして。
自分は同じ中国人ですが、残念な気持ちになりました」
この男性は差別意識でいっているわけではなく、
「自分はただ静かに過ごしたいだけなんだ」
と力説する。
人口が多く、さまざまな階層の人が混在する中国での生活は競争が激しく、彼いわく“まるで戦場”みたいなものだ。
最近は少しずつ落ち着ける店もできてきたが、まだまだ少ない。
「自分はただ静かに過ごしたいだけなんだ」
と力説する。
人口が多く、さまざまな階層の人が混在する中国での生活は競争が激しく、彼いわく“まるで戦場”みたいなものだ。
最近は少しずつ落ち着ける店もできてきたが、まだまだ少ない。
週末に家族で高級レストランに行っても、店員の教育が行き届かないこともしばしば。急速にサービスの質がアップしているとはいえ、日本とは比べものにならない。
日本の高級店で受けるサービスは、中国人から見れば“殿様気分”に浸れるほど気分のいいものだ。
日本の高級店で受けるサービスは、中国人から見れば“殿様気分”に浸れるほど気分のいいものだ。
だから、 “癒し”や“リラックス”を求めて来日しているのに、そんなときに“中国”に引き戻されたくないという。
むろん、初めての日本旅行を楽しんで、はしゃいでいる彼らの気持ちもわからないではない。
ただ、同じ空間にいたくない、というのが彼のささやかな願いなのである。
ただ、同じ空間にいたくない、というのが彼のささやかな願いなのである。
以前、私は著書の中で「中国人にはマイナス100からプラス100までの幅広い層がある」と書いたことがあった。
それくらい中国人は多種多様で、さまざまな人がいるが、日本では突拍子もない人に出会う確率はずっと少なく、“安心”できるのだ。
それくらい中国人は多種多様で、さまざまな人がいるが、日本では突拍子もない人に出会う確率はずっと少なく、“安心”できるのだ。
一方、「学習」や「体験」を求めて日本にやってくる富裕層も増えている。
取材の過程で知り合った林翔さん(35歳)は、京都の伝統的な町屋で暮らしている男性だ。
以前は沖縄に住んでいたが、京都の奥深い文化にあこがれ、町屋を探して住み始めた。
中国人富裕層たちから依頼された旅行手配などを行う仕事をしている。
中国人富裕層たちから依頼された旅行手配などを行う仕事をしている。
◆日本人もびっくり、洗練された旅行コース
林さんが企画するツアーに参加するのは上海から程近い杭州に住む30~40代の会社経営者や銀行員、大手企業に勤務する富裕層。
彼らが興味を持っているのは、免税店を巡る買い物や、東京―大阪間のゴールデンルートを歩くバスツアーなどではなく、日本の建築やデザイン、農業、芸術、ホテル経営、日本人のライフスタイルなどを見聞することだ。
彼らが興味を持っているのは、免税店を巡る買い物や、東京―大阪間のゴールデンルートを歩くバスツアーなどではなく、日本の建築やデザイン、農業、芸術、ホテル経営、日本人のライフスタイルなどを見聞することだ。
中国よりも進んでいる日本の最先端の技術や、日本人の精神性などを学びたいと思っており、日本の文化に詳しい林さんに「どこに行ったらそれを知ることができるか」相談してくるという。
「1回のツアーは少人数に限定しています。
滞在日数は1週間から10日とゆったりしていて、彼らと相談しながらオリジナルのコースを組んでいきます。
分刻みの慌ただしい旅行はしません。
滞在日数は1週間から10日とゆったりしていて、彼らと相談しながらオリジナルのコースを組んでいきます。
分刻みの慌ただしい旅行はしません。
たとえば、これまでに
北海道の食材を存分に使った美瑛のオーベルジュや、
里山の自然が美しい新潟のホテル、
東京・新潮社の倉庫跡を改造したキュレーションスペース、
個性的な美術館や博物館
などに案内しました。
単にそこを見るだけでなく、じっくりお話を聞いたり、建築や展示の方法などを研究することも目的のひとつです。
いずれも一人では行きにくい場所で、中国ではまだ情報が出回っていないところ。言語の問題もありますので、とても喜ばれています」(林さん)
北海道の食材を存分に使った美瑛のオーベルジュや、
里山の自然が美しい新潟のホテル、
東京・新潮社の倉庫跡を改造したキュレーションスペース、
個性的な美術館や博物館
などに案内しました。
単にそこを見るだけでなく、じっくりお話を聞いたり、建築や展示の方法などを研究することも目的のひとつです。
いずれも一人では行きにくい場所で、中国ではまだ情報が出回っていないところ。言語の問題もありますので、とても喜ばれています」(林さん)
また、
「地元の人とふれあいたい」
「日本ならではの体験がしたい」
という声も多く、それに応えて、日本全国各地に案内している。
たとえば、福岡県の城下町で陶芸体験をしたり、田舎の小さな喫茶店のマスターらと語り合ったり、町のおまつりに参加したり、日本料理を習ったりすることなどだ。
「地元の人とふれあいたい」
「日本ならではの体験がしたい」
という声も多く、それに応えて、日本全国各地に案内している。
たとえば、福岡県の城下町で陶芸体験をしたり、田舎の小さな喫茶店のマスターらと語り合ったり、町のおまつりに参加したり、日本料理を習ったりすることなどだ。
「最先端を行く富裕層の中国人はもう物質は何でも持っています。
モノを手に入れることで得る満足ではなく、独創性のあるお話に耳を傾けたり、そこでしかできない体験をしたりする“経験”を欲しているのです。
日本のことはまだあまりわからないので、日本人が何を考え、どうやってその作品を生み出すことができたのかなど、現在に至る過程や考え方を知ることが目的。
そこでインスピレーションを得て、中国に持ち帰って、自分たちの仕事に生かしたいと思っています」(林さん)
モノを手に入れることで得る満足ではなく、独創性のあるお話に耳を傾けたり、そこでしかできない体験をしたりする“経験”を欲しているのです。
日本のことはまだあまりわからないので、日本人が何を考え、どうやってその作品を生み出すことができたのかなど、現在に至る過程や考え方を知ることが目的。
そこでインスピレーションを得て、中国に持ち帰って、自分たちの仕事に生かしたいと思っています」(林さん)
モノではなく、日本人とのふれあいや日本はらではの体験で触発されたい――。
「爆買い」という祭りのあと、早くもこの領域に達した人々がいる。
この傾向は富裕層だけの現象にとどまるのか、それともいま「爆買い」している中国人にも及ぶのか。
少なくとも中国人たちが日本を見る目は、われわれ日本人が想像するよりもずっと速いスピードで、大きく変わりつつあるのだ。
「爆買い」という祭りのあと、早くもこの領域に達した人々がいる。
この傾向は富裕層だけの現象にとどまるのか、それともいま「爆買い」している中国人にも及ぶのか。
少なくとも中国人たちが日本を見る目は、われわれ日本人が想像するよりもずっと速いスピードで、大きく変わりつつあるのだ。
』
『
サーチナニュース 2016-01-06 09:27
http://news.searchina.net/id/1598939?page=1
中国で「深化」する日本の旅情報
地方のスポットや「まともな旅人」になるための情報ズラリ
中国では「日本を旅するための情報」が盛んに紹介されている。
最近では東京や大阪、京都などの「最有力観光地」だけでなく、さまざまな地方の紹介が増えつつある。
また「絶対に守らねばならない日本の習慣」の説明も増えた。
中国における日本旅行情報は進化と深化を続けている。
中華圏ではカレンダー上の1月1日よりも、春節(旧正月)を「本当の年越し」として盛大に祝う。
春節の連休中には、帰省する人が多いが最近では故郷以外に旅行したり、海外旅行をする人も多い。
中国のインターネットを見ると、「旅情報」が明らかに増えている。
中国メディアの泡泡網は12月28日、日本を旅する際のルールを紹介する記事を掲載した。
記事は冒頭で、
「旅人として失格とならないよう、注意していただきたい」
と掲載意図を説明した。
交通については、日本では2人並んで乗れるエスカレータの場合、片側を歩きたい人のために空けておくと説明。
ただし、同様の習慣でも国政的には左側を空ける場合が多いが、東京周辺では右側を空けると指摘した。
電車に乗る際には、
「乗車位置に並んで待つこと」、
「降りる人が先」
と説明。
乗務員は杓子定規に時間通りにドアを開閉するのではなく、降りる人、乗る人の状況を見て判断しているので、あわてる必要はないと注意した。
さらに、車内を汚くすることは「最もゆるされない行為」と論じた。
飲食については、日本料理やマナーを解説したあと、
「日本の飲食店では、外部で買ったものを飲食してはいけない」
と注意。
中国では店側があらかじめ禁止していなければ、持ち込みが比較的自由だ。
記事は、日本では日本の規則に従うよう求め、混み合う時間帯に食事が終わっても長時間居座るのはマナー違反と注意した。
同記事は神社や寺院の参拝のルールなども紹介。
また、スリッパや靴で畳の部屋に入ることも厳禁と紹介した。
大手ポータルサイトの捜狐は1月4日、中国ではまだあまり知られない日本の旅先や日本の芸術を集中して掲載した。
1本目の記事は、佐賀県の旅を紹介。
筆者が実際に訪れたのは晩秋だったと見え、御船山楽園の紅葉を絶賛。
黄色く色づいたイチョウの葉や、佑德稲荷社で拝観したという、神に捧げる舞も「日本文化を知る窓口になった」と論じた。
2本目は高野山金剛峰寺の枯山水を紹介。
日本の寺院で最大規模の枯山水と論じた上で、さまざまなテーマが表現されており、中には空海が求法のために唐に赴いたことを象徴する庭もあると論じた。
3本目は僧籍を持つ日本画家の渋沢卿さんの作品を紹介。
「写真のように精密だが、カメラでは捕えることのできない情緒に満ちている」
と称讃した。
「日本に、冬でも訪れるべき寺はあるのか。
では、渋沢卿さんと一緒に見てみよう」
と、渋沢さんが描いた「冬の寺」を題材とした作品を紹介した。
**********
◆解説◆
このところ、中国人の海外旅行では個人旅行の人気が高まっている。
費用と時間をかけて旅行をするなら、自分が納得できる旅程を選びたいとの気持ちが強いためと考えられる。
日本の場合には、「英語も中国語も通じにくいが、漢字を見れば道案内などで極端に困ることはないだろう」との感覚もあり、リピーターになればなるほど個人旅行を選択する人が増えると考えられる。
なお、日本を訪れた中国人のマナーやルールの問題を指摘する声が多いが、中国人は日本人と比べて
「何事につけ、上から下までのレベルの差が大きい」
特徴がある。
上記記事を熟読するような人は、日本文化についてかなり高度な関心を持ち、旅を通して理解をさらに深めようとの気持ちが強いといってよいだろう。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2016年1月19日(火) 23時30分
http://www.recordchina.co.jp/a127319.html
15年の訪日中国人観光客は499万人!
消費額は3.4兆円で過去最高
2016年1月19日、日本政府観光局(JNTO)によると、2015年の訪日中国人観光客が499万3800人に上った。
昨年の訪日外国人観光客は前年比47.1%増の1973万7400人。
うち、最多だったのが中国人で、前年比107.3%増の499万3800人を記録した。
中国人観光客の消費額は3兆4771億円で前年比で2倍以上となり、過去最高を記録した。
』
『
サーチナニュース 2016-01-06 09:27
http://news.searchina.net/id/1598939?page=1
中国で「深化」する日本の旅情報
地方のスポットや「まともな旅人」になるための情報ズラリ
中国では「日本を旅するための情報」が盛んに紹介されている。
最近では東京や大阪、京都などの「最有力観光地」だけでなく、さまざまな地方の紹介が増えつつある。
また「絶対に守らねばならない日本の習慣」の説明も増えた。
中国における日本旅行情報は進化と深化を続けている。
中華圏ではカレンダー上の1月1日よりも、春節(旧正月)を「本当の年越し」として盛大に祝う。
春節の連休中には、帰省する人が多いが最近では故郷以外に旅行したり、海外旅行をする人も多い。
中国のインターネットを見ると、「旅情報」が明らかに増えている。
中国メディアの泡泡網は12月28日、日本を旅する際のルールを紹介する記事を掲載した。
記事は冒頭で、
「旅人として失格とならないよう、注意していただきたい」
と掲載意図を説明した。
交通については、日本では2人並んで乗れるエスカレータの場合、片側を歩きたい人のために空けておくと説明。
ただし、同様の習慣でも国政的には左側を空ける場合が多いが、東京周辺では右側を空けると指摘した。
電車に乗る際には、
「乗車位置に並んで待つこと」、
「降りる人が先」
と説明。
乗務員は杓子定規に時間通りにドアを開閉するのではなく、降りる人、乗る人の状況を見て判断しているので、あわてる必要はないと注意した。
さらに、車内を汚くすることは「最もゆるされない行為」と論じた。
飲食については、日本料理やマナーを解説したあと、
「日本の飲食店では、外部で買ったものを飲食してはいけない」
と注意。
中国では店側があらかじめ禁止していなければ、持ち込みが比較的自由だ。
記事は、日本では日本の規則に従うよう求め、混み合う時間帯に食事が終わっても長時間居座るのはマナー違反と注意した。
同記事は神社や寺院の参拝のルールなども紹介。
また、スリッパや靴で畳の部屋に入ることも厳禁と紹介した。
大手ポータルサイトの捜狐は1月4日、中国ではまだあまり知られない日本の旅先や日本の芸術を集中して掲載した。
1本目の記事は、佐賀県の旅を紹介。
筆者が実際に訪れたのは晩秋だったと見え、御船山楽園の紅葉を絶賛。
黄色く色づいたイチョウの葉や、佑德稲荷社で拝観したという、神に捧げる舞も「日本文化を知る窓口になった」と論じた。
2本目は高野山金剛峰寺の枯山水を紹介。
日本の寺院で最大規模の枯山水と論じた上で、さまざまなテーマが表現されており、中には空海が求法のために唐に赴いたことを象徴する庭もあると論じた。
3本目は僧籍を持つ日本画家の渋沢卿さんの作品を紹介。
「写真のように精密だが、カメラでは捕えることのできない情緒に満ちている」
と称讃した。
「日本に、冬でも訪れるべき寺はあるのか。
では、渋沢卿さんと一緒に見てみよう」
と、渋沢さんが描いた「冬の寺」を題材とした作品を紹介した。
**********
◆解説◆
このところ、中国人の海外旅行では個人旅行の人気が高まっている。
費用と時間をかけて旅行をするなら、自分が納得できる旅程を選びたいとの気持ちが強いためと考えられる。
日本の場合には、「英語も中国語も通じにくいが、漢字を見れば道案内などで極端に困ることはないだろう」との感覚もあり、リピーターになればなるほど個人旅行を選択する人が増えると考えられる。
なお、日本を訪れた中国人のマナーやルールの問題を指摘する声が多いが、中国人は日本人と比べて
「何事につけ、上から下までのレベルの差が大きい」
特徴がある。
上記記事を熟読するような人は、日本文化についてかなり高度な関心を持ち、旅を通して理解をさらに深めようとの気持ちが強いといってよいだろう。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2016年1月19日(火) 23時30分
http://www.recordchina.co.jp/a127319.html
15年の訪日中国人観光客は499万人!
消費額は3.4兆円で過去最高
2016年1月19日、日本政府観光局(JNTO)によると、2015年の訪日中国人観光客が499万3800人に上った。
昨年の訪日外国人観光客は前年比47.1%増の1973万7400人。
うち、最多だったのが中国人で、前年比107.3%増の499万3800人を記録した。
中国人観光客の消費額は3兆4771億円で前年比で2倍以上となり、過去最高を記録した。
』