2016年1月20日水曜日

過剰人口の世界(3):『一人っ子政策』という人類史上特異な生物学的実験の後遺症はどんな形で?

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サーチナニュース 2016-01-20 17:29
http://news.searchina.net/id/1600295?page=1

中国、一人っ子政策解除も出生数はかえって減少  
専門家「恐怖だ」と危機感あらわに

 中国国家・統計局は19日、2015年における主要経済指標を発表した。
 同年12月31日時点の中国(大陸部)の人口は13億7462万人で、前年末よりも680万人増加したが年間の出生数は1655万人で、前年比で32万人減少した。

 中国は1980年代から厳しい産児制限を続けてきたが、少子高齢化の急速な進行などのため、2013年から従来の「一人っ子政策」の撤廃に着手した。
 今のところ、2人目の子の出産を望む夫婦は当局に申請する必要があるが、
 通常ではそのまま許可される
ようになった。
 ところが、当局は2013年時点で15年7月までに200-300組の夫婦が「2人目の子の出産」を申請すると見込んでいたが、実際には150万組にとどまったという。
 さらに、2014年の出生数は前年比47万人増の1687万人だったが、15年には32万人減少して1655万人になった。

 第一財経日報によると、多くの人口学者は2015年の出生数を1700万台と予想していたという。
 人口学者の黄文政氏は出生数の減少を「恐怖だ」と表現した。
 黄氏は出生数が減少した原因を、
1].出産適齢期の女性人口が減少したことに、
2].新たに出産適齢期を迎えつつある女性に出産の意志が乏しい
と分析。
 出生数を減らす2つの要因が、出生数を増やそうという政策の影響を上回ったとの見方を示した。

 黄氏は2015年の統計を受け、
 「人口が過度に増加することを心配する必要はなくなった」
と説明。
 2017年までは、出生数が1700万人を上回ることはない
との考えを示した。

 同じく人口学者の姚美雄氏も、2015年の出生数減少を憂慮していると説明。
 現在の状況が続けば、2025年には中国の人口は減少に転じるとの見方を示した。





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