『
Bloomberg 2016/1/8 23:57
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0N0D66TTDS601.html
3兆ドルに上る中国の外貨準備、
見掛けほど強力でない可能性も
中国は世界最大の3兆ドル(約355兆円)を超える外貨準備高を持つ。
現在の市場の混乱や人民元安、大量の資本逃避に対処する上で、十分な保険になりそうに思われる。
だが、エコノミストらは恐らく不十分だと指摘する。
★.第一の理由は、外貨準備の減少が心配なほど急なことだ。
昨年は中国人民銀行(中央銀行)が人民元安への対応を迫られ、外貨準備は5130億ドル減って3兆3300億ドルとなった。
1年間で「13.4%減少」した計算だ。
またブルームバーグがまとめた最新のデータによると、
昨年2月-11月の間に中国から概算で8430億ドルの資本が流出した。
2005年に人民元切り上げを決定した当時、中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の委員だった余永定氏は
「私が最も不安視しているのは外貨準備の急速な減少だ」
と述べた。
一部の国と同様、外貨準備の正確な構成内容は中国にとって国家機密だ。
だがアナリストらは、同国の外貨準備が見掛けほど盤石でないのではないかと懸念する。
外貨準備の投資先が流動性の低い、売却が容易ではない資産であることが考えられるためだ。
また、隠れた損失を負っている恐れもある。
さらに、外貨準備の一部はすでにアジアのインフラ整備を推進するため創設したシルクロード基金など国家プロジェクトの資金や、ベネズエラなど他国に対する政府保証の付いた巨額の融資に割り当てられている可能性がある。
これ以外にも外貨建て輸入に対する決済など、中国が賄う必要のある外貨建て債務もある。
交銀国際の中国担当チーフストラテジスト、洪灝氏(香港在勤)は、これらを考慮に入れると
中国の外貨準備のうち2兆8000億ドル前後がすでに何らかの支払いのために充当されている可能性がある
との見方を示す。
洪氏は
「中国の外貨建て債務や貿易、為替管理を考えると、外貨準備で安心していられるには3兆ドル前後が必要だ」
と語った。
中国の外貨準備は昨年、1992年以降で初めて縮小。
12月だけで1080億ドル減少した。
フィッチ・レーティングスの元アナリストで現在はオートノマス・リサーチ・アジアのパートナーである朱夏蓮(シャーリーン・チュー)氏は中国の債務リスクを警告したことで知られる。
同氏は
「中国は巨額の外貨準備を武器に国力を高め、世界的な影響力を行使している」
と指摘した上で、
政府はそうした力を失いたくないだろうが、
そのために必要な外貨準備の水準というものがあるとすれば、
「2016年にその水準に至る可能性は極めて高い」
と話した。
原題:China Finds $3 Trillion Just Doesn’t Pack the Punch It
Used To(抜粋)
』
◆まとめ
★.外貨準備の正確な構成内容は中国にとって国家機密
★.中国の外貨準備高は3兆ドル(約355兆円)を超える
★.この1年で「13.4%」減少:8,500億ドル流出している
★.準備高のうち、2.8兆ドルがすでに支払いに充当されている可能性がある。
例えば、シルクロード基金やベネズエラなどの政務債務保証などに
★.外貨準備の投資先が売却不能な資産の可能性が大きく、隠れた負債も背負っているおそれもある。
★.「中国は巨額の外貨準備を武器に国力を高め、世界的な影響力を行使している」が、2016年には影響力行使の水準を割る可能性もある
『
wikipedia:
外貨準備(がいかじゅんび、foreign reserve)とは、中央銀行あるいは中央政府等の金融当局が外貨を保持すること。
保持している外貨の量を外貨準備高(がいかじゅんびだか)という。
金融当局は、対外債務の返済、輸入代金の決済のほか、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするために、外貨準備を行なう。
外貨準備は「国民経済の貯金」などとも呼ばれる。
ただし、あくまで主目的は為替変動への準備であり、外貨準備高(外貨の蓄積)の大きさが対外資産高の大きさを表しているわけではないことには注意を要する。
外貨準備高の適正水準については統一的な見解はないが、実務的には、
★.「外貨準備保有高/輸入額」は輸入の3ヶ月分以上、
★.「外貨準備保有高/短期債務[1]残高」は1年分相当
がベンチマークとして使用されている[2]。
外貨準備は為替制度に大きく左右される。
』
wikipedia:
外貨準備(がいかじゅんび、foreign reserve)とは、中央銀行あるいは中央政府等の金融当局が外貨を保持すること。
保持している外貨の量を外貨準備高(がいかじゅんびだか)という。
金融当局は、対外債務の返済、輸入代金の決済のほか、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするために、外貨準備を行なう。
外貨準備は「国民経済の貯金」などとも呼ばれる。
ただし、あくまで主目的は為替変動への準備であり、外貨準備高(外貨の蓄積)の大きさが対外資産高の大きさを表しているわけではないことには注意を要する。
外貨準備高の適正水準については統一的な見解はないが、実務的には、
★.「外貨準備保有高/輸入額」は輸入の3ヶ月分以上、
★.「外貨準備保有高/短期債務[1]残高」は1年分相当
がベンチマークとして使用されている[2]。
外貨準備は為替制度に大きく左右される。
』
『
● google画像より
』
『
Bloomberg 2016/1/11 18:55
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160111-00000012-bloom_st-nb
中国の外貨準備縮小、
米国債利回り上昇させず
-景気懸念が需要支える
(ブルームバーグ):
中国の前例のないペースでの米国債売却は米国債相場にとってマイナスー。
そう考えるのは簡単だろう。
特に金融危機後の米国の財政赤字を埋める上で、中国の外貨準備が米国債に流入してくることは大きな支えであったからだ。
しかし同国の外貨準備が減少する今、米国債投資家に心配の必要はない。
中国の売りは短期的に米国債需要を後退させるかもしれないが、同国が景気を支えるために外貨準備を取り崩しているということ自体が世界経済のリスクを浮き彫りにし、長期的には米国債への資金逃避を促すと、ステート・ストリートとブラックロックは予想する。
中国からの需要が減退しても、その分を米投資信託が買うことによって米国の借り入れコスト上昇が回避されるというわけだ。
ステート・ストリートの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は
「中国は外貨準備を減らしており、米国債はその外貨準備の大きな部分を占める」
とした上で、それでも米国債の需要は高まるとの同社の見方を示した。
「中国が減速するなら、成長は一体どこから生じるのか。
そういう不安を多くの人が2016年に入るに当たって、抱いてきている」
と指摘した。
この不安を背景に、年初の中国株急落の中で米国債相場は上昇。
10年債利回りは8日に2.12%と、2015年末の2.27%から低下していた。
米財務省の最新のデータによれば、
★.中国は2015年1-10月に米国債保有を約1870億ドル(約20兆円)減らした。
中国人民銀行(中央銀行)は同年12月に人民元下落や資本逃避を抑えるために外貨準備を取り崩しており、米国債保有は通年で減少したとみられる。
これは歴史上、初めてのことだ。
しかしそのような需給問題よりも、中国経済減速の方が米国債市場に重大な影響を持つとブラックロックは考える。
同社の債券投資チーフストラテジスト、ジェフリー・ローゼンバーグ氏は
「テクニカルな要素にばかり注目すれば木を見て森を見ないことになる」
とし、中国が米国債を売っていることで
「人々は不安になり、質への逃避が起こる。
そこから米国債への需要が生じる」
と話した。
原題:China Retreat From U.S. Bonds Prompts Shrugs Where
Fear Reigned(抜粋)
』
『
サーチナニュース 2016-01-12 13:18
http://biz.searchina.net/id/1599454?page=1
中国の外貨準備高の減少、
現在も「急速進行」
「株と人民元の買い支えに大放出」の見方=中国メディア
中国メディアの参考消息は12日、2015年末時点で1992年以来の23年ぶりに減少した中国の外貨準備高について、現在も急速に減少しつつあるとの見方があると紹介した。
中国の外貨準備高は
2015年末時点で、前年同期から1080億ドル(約12兆7000億円)減の「3兆3000億ドル」
だった。
23年ぶりの減少で、落ち込み幅も過去最大だった。
記事は、外貨準備高の減少の大きな理由として、
当局が株式市場の相場と人民元の為替レートの維持のため、2015年夏から大量の資金を放出している
との見方を紹介。
さらに、
習近平政権が進める「一路一帯」のような全世界規模の経済・政治戦略やベネズエラの債務肩代わりなどでも、巨大な外貨資金が必要
になっているという。
15年末時点で3兆3000億ドルだった中国の外貨準備高だが、 中国の代表的商業銀行のひとつ、交通銀行の関連会社である交銀行国際控股有限公司の郝洪首席ストラテジストは、
「現在は3兆ドルの大台から、そう遠くない」金額にまで落ち込んでいる
との見方を示した。
シンガポール銀行のリチャード・ジェラム(李捷龙)首席エコノミストも
「憂慮すべき速度で、中国の外貨が消えて行く」
と表明。
問題は、
「中国の外貨準備高が2兆ドル程度になる時期」
だとの考えを示した。
ジェラム首席エコノミストは
「中国から消える外貨は真空に吸い込まれていくのではない」
と表現。
中国が外貨準備高を急速に減らしていくことで、国際的にさまざまな影響が出ると指摘した。
記事は、中国が世界で最も多く米国債を保有している国であることにも触れた。
現状では少なくとも1兆2500億ドルと推計し、中国が米国債の売却を続ければ、米国債の流動性が高くなり、米国政府の資金調達は難度が高くなると指摘。
さらに、状況が極端に進めば米国の利上げの速度が鈍る可能性もあるとの考えを示した。
』
『
済龍 China Press 2016/1/21 12:13
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160121-00010010-cnpress-nb
中国:アメリカ国債保有量97億ドル引き上げ(2015年11月)
2016年1月21日、アメリカ合衆国財務省が、2016年11月の各国アメリカ国債保有状況を発表した。
報告によると2015年11月、
★.中国はアメリカ国債保有額を、差し引きで97億ドル引き上げ、
中国のアメリカ国債保有額は1兆2645億ドルとなった。
同期、
★.日本もアメリカ国債保有額を差し引き43億ドル引き下げ、
日本のアメリカ国債保有額は1兆1449億ドルに縮小した。
』
『
● アメリカ国債の外国3傑 中国・日本・イギリス
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2016年1月25日(月) 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/a126101.html
2015年の 外貨準備はどこへ?
60兆円減少―中国
2016年1月22日、中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、
★.2015年末現在の外貨準備残高が3兆3300億ドル(約393兆4400億円)で、
前年末比5126億6000万ドル(約60兆5700億円)減少した
ことを明らかにした。
中国国家外匯管理局の報道官は、
「外貨準備規模の変動に影響した要因は多々あり、
今後は外貨準備規模が上下に変動することが新常態になる可能性がある」
と述べた。人民網が伝えた。
同局国際収支司の王春英(ワン・チュンイン)司長は、
「2015年に外貨準備規模の変動に影響した要因には、
人民銀の外国為替市場における操作もあれば、
外貨準備を投資した資産の価格変動、
レートの変動、
海外進出における資金運用に対する外貨準備での支援
などがある」として、具体的に次の4点が挙げた。
(1):レートや価格といった取引価格以外の要因の変動が外貨準備の帳簿上の価格を1000億ドル(約11兆8300億円)以上減少させた。
実際に外貨が外貨準備から流出したわけではない。
(2):中国企業などの取引主体が国内における人民元・外貨建て資産の負債構造を改善させ、外貨預金を増やし、外貨建て貸出を償還した。
(3):企業や個人などの主体の域外における投資、消費、債券償還などの外貨建ての純支出があった。
(4):国際通貨基金(IMF)による外貨準備の定義によると、外貨準備は海外進出の支援などでの資金運用を帳簿に記載する際にも外貨準備残高から抜き出される。
王司長は、
「現在、国内外の経済・金融環境は依然として複雑で変化が多く、外貨準備が上下に変動するのは当たり前の現象だ。
今後は人民元レート市場化形成メカニズムの持続的な改善にともない、国際収支は基本的なバランスに向かい、外貨準備規模が上下に変動することが新常態になる可能性がある」
と述べた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
』
『
ロイター 2月5日(金)9時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160205-00000024-reut-bus_all
中国の外貨準備、最近の減少にかかわらず依然潤沢=外為当局
[北京 4日 ロイター] -
中国国家外為管理局(SAFE)は4日、2016年の経常収支は黒字に、金融・資本収支は赤字になるとの見通しを明らかにした。
国際資本移動によるリスクは管理可能で、同国の外貨準備は最近減少しているものの、依然として十分な水準にあるとの認識を示した。
SAFEはウエブサイトに掲載した声明で「中国の外貨準備は依然潤沢だ」と指摘。
「短期対外債務残高の外貨準備高に対する比率は、
国際的に安全とみなされる100%をかなり下回っている」
と説明した。
さらに
「通常の国際収支は完全に保証されており、国際資本移動に伴ういかなる衝撃にも耐え得る」
とした。
12月の中国の外貨準備は前月比1079億ドル減の3兆3300億ドルと、過去最大の減少幅を記録。2015年全体でも5126億6000万ドルと過去最大の落ち込みとなった。
短期対外債務は9月末時点で1兆0200億ドル。
』
● google画像より
』
『
Bloomberg 2016/1/11 18:55
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160111-00000012-bloom_st-nb
中国の外貨準備縮小、
米国債利回り上昇させず
-景気懸念が需要支える
(ブルームバーグ):
中国の前例のないペースでの米国債売却は米国債相場にとってマイナスー。
そう考えるのは簡単だろう。
特に金融危機後の米国の財政赤字を埋める上で、中国の外貨準備が米国債に流入してくることは大きな支えであったからだ。
しかし同国の外貨準備が減少する今、米国債投資家に心配の必要はない。
中国の売りは短期的に米国債需要を後退させるかもしれないが、同国が景気を支えるために外貨準備を取り崩しているということ自体が世界経済のリスクを浮き彫りにし、長期的には米国債への資金逃避を促すと、ステート・ストリートとブラックロックは予想する。
中国からの需要が減退しても、その分を米投資信託が買うことによって米国の借り入れコスト上昇が回避されるというわけだ。
ステート・ストリートの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は
「中国は外貨準備を減らしており、米国債はその外貨準備の大きな部分を占める」
とした上で、それでも米国債の需要は高まるとの同社の見方を示した。
「中国が減速するなら、成長は一体どこから生じるのか。
そういう不安を多くの人が2016年に入るに当たって、抱いてきている」
と指摘した。
この不安を背景に、年初の中国株急落の中で米国債相場は上昇。
10年債利回りは8日に2.12%と、2015年末の2.27%から低下していた。
米財務省の最新のデータによれば、
★.中国は2015年1-10月に米国債保有を約1870億ドル(約20兆円)減らした。
中国人民銀行(中央銀行)は同年12月に人民元下落や資本逃避を抑えるために外貨準備を取り崩しており、米国債保有は通年で減少したとみられる。
これは歴史上、初めてのことだ。
しかしそのような需給問題よりも、中国経済減速の方が米国債市場に重大な影響を持つとブラックロックは考える。
同社の債券投資チーフストラテジスト、ジェフリー・ローゼンバーグ氏は
「テクニカルな要素にばかり注目すれば木を見て森を見ないことになる」
とし、中国が米国債を売っていることで
「人々は不安になり、質への逃避が起こる。
そこから米国債への需要が生じる」
と話した。
原題:China Retreat From U.S. Bonds Prompts Shrugs Where
Fear Reigned(抜粋)
』
『
サーチナニュース 2016-01-12 13:18
http://biz.searchina.net/id/1599454?page=1
中国の外貨準備高の減少、
現在も「急速進行」
「株と人民元の買い支えに大放出」の見方=中国メディア
中国メディアの参考消息は12日、2015年末時点で1992年以来の23年ぶりに減少した中国の外貨準備高について、現在も急速に減少しつつあるとの見方があると紹介した。
中国の外貨準備高は
2015年末時点で、前年同期から1080億ドル(約12兆7000億円)減の「3兆3000億ドル」
だった。
23年ぶりの減少で、落ち込み幅も過去最大だった。
記事は、外貨準備高の減少の大きな理由として、
当局が株式市場の相場と人民元の為替レートの維持のため、2015年夏から大量の資金を放出している
との見方を紹介。
さらに、
習近平政権が進める「一路一帯」のような全世界規模の経済・政治戦略やベネズエラの債務肩代わりなどでも、巨大な外貨資金が必要
になっているという。
15年末時点で3兆3000億ドルだった中国の外貨準備高だが、 中国の代表的商業銀行のひとつ、交通銀行の関連会社である交銀行国際控股有限公司の郝洪首席ストラテジストは、
「現在は3兆ドルの大台から、そう遠くない」金額にまで落ち込んでいる
との見方を示した。
シンガポール銀行のリチャード・ジェラム(李捷龙)首席エコノミストも
「憂慮すべき速度で、中国の外貨が消えて行く」
と表明。
問題は、
「中国の外貨準備高が2兆ドル程度になる時期」
だとの考えを示した。
ジェラム首席エコノミストは
「中国から消える外貨は真空に吸い込まれていくのではない」
と表現。
中国が外貨準備高を急速に減らしていくことで、国際的にさまざまな影響が出ると指摘した。
記事は、中国が世界で最も多く米国債を保有している国であることにも触れた。
現状では少なくとも1兆2500億ドルと推計し、中国が米国債の売却を続ければ、米国債の流動性が高くなり、米国政府の資金調達は難度が高くなると指摘。
さらに、状況が極端に進めば米国の利上げの速度が鈍る可能性もあるとの考えを示した。
』
『
済龍 China Press 2016/1/21 12:13
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160121-00010010-cnpress-nb
中国:アメリカ国債保有量97億ドル引き上げ(2015年11月)
2016年1月21日、アメリカ合衆国財務省が、2016年11月の各国アメリカ国債保有状況を発表した。
報告によると2015年11月、
★.中国はアメリカ国債保有額を、差し引きで97億ドル引き上げ、
中国のアメリカ国債保有額は1兆2645億ドルとなった。
同期、
★.日本もアメリカ国債保有額を差し引き43億ドル引き下げ、
日本のアメリカ国債保有額は1兆1449億ドルに縮小した。
』
『
● アメリカ国債の外国3傑 中国・日本・イギリス
』
レコードチャイナ 配信日時:2016年1月25日(月) 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/a126101.html
2015年の 外貨準備はどこへ?
60兆円減少―中国
2016年1月22日、中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、
★.2015年末現在の外貨準備残高が3兆3300億ドル(約393兆4400億円)で、
前年末比5126億6000万ドル(約60兆5700億円)減少した
ことを明らかにした。
中国国家外匯管理局の報道官は、
「外貨準備規模の変動に影響した要因は多々あり、
今後は外貨準備規模が上下に変動することが新常態になる可能性がある」
と述べた。人民網が伝えた。
同局国際収支司の王春英(ワン・チュンイン)司長は、
「2015年に外貨準備規模の変動に影響した要因には、
人民銀の外国為替市場における操作もあれば、
外貨準備を投資した資産の価格変動、
レートの変動、
海外進出における資金運用に対する外貨準備での支援
などがある」として、具体的に次の4点が挙げた。
(1):レートや価格といった取引価格以外の要因の変動が外貨準備の帳簿上の価格を1000億ドル(約11兆8300億円)以上減少させた。
実際に外貨が外貨準備から流出したわけではない。
(2):中国企業などの取引主体が国内における人民元・外貨建て資産の負債構造を改善させ、外貨預金を増やし、外貨建て貸出を償還した。
(3):企業や個人などの主体の域外における投資、消費、債券償還などの外貨建ての純支出があった。
(4):国際通貨基金(IMF)による外貨準備の定義によると、外貨準備は海外進出の支援などでの資金運用を帳簿に記載する際にも外貨準備残高から抜き出される。
王司長は、
「現在、国内外の経済・金融環境は依然として複雑で変化が多く、外貨準備が上下に変動するのは当たり前の現象だ。
今後は人民元レート市場化形成メカニズムの持続的な改善にともない、国際収支は基本的なバランスに向かい、外貨準備規模が上下に変動することが新常態になる可能性がある」
と述べた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
』
ロイター 2月5日(金)9時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160205-00000024-reut-bus_all
中国の外貨準備、最近の減少にかかわらず依然潤沢=外為当局
[北京 4日 ロイター] -
中国国家外為管理局(SAFE)は4日、2016年の経常収支は黒字に、金融・資本収支は赤字になるとの見通しを明らかにした。
国際資本移動によるリスクは管理可能で、同国の外貨準備は最近減少しているものの、依然として十分な水準にあるとの認識を示した。
SAFEはウエブサイトに掲載した声明で「中国の外貨準備は依然潤沢だ」と指摘。
「短期対外債務残高の外貨準備高に対する比率は、
国際的に安全とみなされる100%をかなり下回っている」
と説明した。
さらに
「通常の国際収支は完全に保証されており、国際資本移動に伴ういかなる衝撃にも耐え得る」
とした。
12月の中国の外貨準備は前月比1079億ドル減の3兆3300億ドルと、過去最大の減少幅を記録。2015年全体でも5126億6000万ドルと過去最大の落ち込みとなった。
短期対外債務は9月末時点で1兆0200億ドル。
』
_