2016年1月25日月曜日

読書量:日中韓読書比較、五十歩百歩のようにみえるのだが?

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レコードチャイナ 配信日時:2016年1月25日(月) 19時20分
http://www.recordchina.co.jp/a127394.html

本を読まない中国が先進国になることはない?
=「本を読まなければ上の人は大喜び」
「中国の本の多くに毒がある」―中国ネット

 2016年1月24日、中国の掲示板サイトにこのほど
 「なぜ日本人は中国が先進国になることはないと言い切るのか?」
と題するスレッドが立った。

 スレ主は、大前研一氏が著書「知の衰退からいかに脱却するか」という本の中で、中国人は本を読まないので低IQ社会だと述べたことについて紹介。
 さらにその本では、中国は街のいたるところにマッサージ店があるのに本屋がほとんどないことや、中国人の平均読書時間が1日15分以下であり日本の数十分の一に過ぎないことを指摘し、中国は典型的な『低IQ社会』であり、この先、先進国に発展する可能性はないと論じたことも紹介した。

これに対して中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

「これは日本人の言う通りだ」
「知識が多いほど反動的になる。
 だから全国民が本を読まなければ上の人は大喜びだ」

「そんなことはない。
 図書館へ行けば本を読む中国人がたくさんいる」
「おいおい、中国人は本をよく読むだろう。
 眼鏡をかけた人間が町中に溢れているのだから」

「中国の本の多くに毒があるからな」
「日本や欧米の本は自由があるが、中国の多くの本は洗脳のためだからな。
 特に歴史や政治などは危険だ」

「中国では本を読むことに意味などない。
 役人になって権力を握り、金を稼いで女遊びをするのが一番だ」
「これは日本人の心の願望を記しただけで、現実は違うよ。
 中国は必ず先進国になる」



レコードチャイナ 配信日時:2016年1月23日(土) 18時10分
http://www.recordchina.co.jp/a127601.html

韓国人の読書率が過去最低に、3人に1人は年に1冊も読まず
=韓国ネット「読んでも意味がない」
「政治家には都合がいい、国民を操るのが簡単になる」

 2016年1月22日、韓国・文化日報によると、韓国の大人の年間の「読書率」が調査開始以来最低となった。

 韓国文化体育観光部がこの日発表した「2015年 国民読書実態調査」によると、
 昨年1年間、教科書、受験参考書、雑誌、漫画を除き1冊以上の本を読んだと答えた人の比率は65.3%で、1994年の調査開始以来、最低の数値となった。
 94年に86.8%だった比率は、09年まで70%台を保っていたものの、10年に65.4%に落ち込み、13年に71.4%まで回復をみせたが、再び今回の数値まで落ち込んだ。

 また、年平均の読書量は9.1冊、読書時間は平日22.8分、週末25.3分。
 本を読めない理由としては、大人の34.6%、学生の31.8%が「仕事または勉強のため時間がない」を選んだ。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「だから国民の多くが無知で常識がない」
「人文学が滅びたこの国で、本を読んだところで何の意味もない」
「最近は就職のための学習本とか参考書ばかり売れている。
 それにスマートフォンがこれだけ普及してるから、本を読む面白さをみんな知らないみたいだ」

「もともとヘル朝鮮(地獄のような韓国)の奴隷たちは本を読まないと言われている。
 本の値段も労働時間もみんな言い訳。
 そんな問題が出る前から、韓国人はずっと本を読んでいない。
 だから日常会話からして貧困で無知なんだ」
「テレビのチャンネルが増える一方のこの時代に、何も考えずに生きてれば自然に本を読まなくなるよ」

「ごみみたいな自己啓発書も、読書率の集計からは除くべきだ。
 それから、体面のために読まれてるような本もね。
 そしたら1年で1冊も読めてない人が70%くらいになるはず」
「図書定価制(図書価格の割引を制限する法律)施行からこうなったんだ」
「政治家には都合の良い話。
 無知な大衆を操るのは簡単だから



レコードチャイナ 配信日時:2016年1月29日(金) 7時30分  
http://www.recordchina.co.jp/a127952.html

韓国の図書館貸出ランキング、
日本からもランクイン!
=韓国ネット「1位はTOEICの本じゃないの?」
「日本の小説はどれを読んでも…」

 2016年1月27日、韓国・聯合ニュースによると、最近3カ月間に韓国の図書館で最も多く貸し出された本は、2013年に出版されたチョ・ジョンレの「ジャングル万里」だった。

 韓国にある502カ所の公共・地域図書館の会員約1028万人を対象に行われた調査によると、
 最近3カ月間で最も多く貸し出された本
 「ジャングル万里」。
 2位以下には
 東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、
 ヨナス・ヨナソンの「窓から逃げた100歳老人」、
 チョ・ジョンレの「ジャングル万里2編」、
 岸見一郎、古賀史健共著の「嫌われる勇気」
が続いた。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「1位はTOEICの本じゃないの?」
「図書館は余裕のある人が行く場所。
 一般の韓国人は英語の参考書や資格の本ばかり見ている」

「図書館に行って本を読むことができる社会的システムをつくってほしい」
「トップ5にランクインした本を全て読んでみたいが、朝早くから夜遅くまで働いているため図書館に行く時間がない」

「今は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』と『嫌われる勇気』がブーム!読んで損はない」
「『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は絶対に読むべき。
 本当に面白かった」

「『嫌われる勇気』は常に貸し出し中だから、読みたくても読めない」
「外国で生活していた時は、退勤後に図書館に行く余裕があった。
 韓国社会ではそんな時間は絶対に持てない」

「韓国人のおかしいところは、読書をしないことを国のせいにするところ。
 酒を飲んだり、映画やテレビを見る時間はあるのに」
「東野圭吾の小説は全てが素晴らしい。
 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』も心温まる小説だった」

「『嫌われる勇気』から人生を生きるヒントを得た」
「図書館にある日本の小説をほぼ読み尽くしたが、どれを読んでも絶対に損はしない」




【資料】

産経ニュース 2014.10.11 17:00
http://www.sankei.com/premium/news/141011/prm1410110018-n1.html

「1冊も本を読まない」…47・5% 
文化庁調査で「読書離れくっきり」

 ノーベル文学賞の発表を前に、村上春樹氏の著作専用コーナーを設けた都内の書店。
 村上作品の人気の陰で、実は1カ月に1冊も本を読まない人が日本人の半数に上っている=10月9日夜、東京都世田谷区のTSUTAYA三軒茶屋店(栗橋隆悦撮影)

 今年のノーベル文学賞は村上春樹氏が受賞するかどうか注目されたが、残念ながらまたも受賞はならなかった。
 「ハルキスト」の加熱ぶりはこの時期の風物詩のようになっているが、実は最近の日本人の読書量は減少している。
 文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によれば、1カ月に3冊以上の本を読むと回答した割合は17・9%で、「読書量は減っている」と考える人が65・1%に上った。
 専門家からは日本文学の低迷を懸念する声も。村上氏に続く世界的な作家を輩出するためにも、読書習慣の定着に向けた取り組みが必要だ。

◆すべての年代で「読まない」増加

 文化庁の「国語に関する世論調査」は、全国の16歳以上の男女3000人を対象に実施。電子書籍を含む読書量の変化などについて今年3月にアンケートを行い、集まった回答を半年かけて分析した。

 それによると、マンガや雑誌を除く1カ月の読書量は、「1、2冊」と回答したのが34・5%、「3、4冊」は10・9%、「5、6冊」は3・4%、「7冊以上」が3・6%だったのに対し、「読まない」との回答が最も多く、47・5%に上った。

 平成21年実施の前回調査に比べ、1冊も読まない割合は1・4ポイント増加、14年実施の前々回調査からは10ポイント近く増加しており、日本人の読書離れが浮き彫りになった格好だ。

 とくに高齢者に「読まない」割合が高く、70歳代以上で59・6%、60歳代で47・8%に上った。一方、20歳代は40・5%、10歳代(16~19歳)は42・7%だった。

 文化庁によれば、高齢者の場合、視力の悪化など健康上の理由が大きいとみられる。
 とはいえ、14年実施の調査に比べ、すべての年代で「読まない」割合が大幅に増えているのも事実。
 文化庁関係者は「21年実施の調査で国民の読書量の減少が明白となったが、その後も改善されていない」と憂慮する。

◆1冊でも読めば魅力が分かる?

 読書量の減少は、国民自身も認識しているようだ。
 「以前に比べ(自分の)読書量は減っている」と答えた割合は65・1%、「それほど変わっていない」は26・3%、「増えている」は7・4%にとどまった。

 減少の理由について聞いたところ、
 最も多かったのは「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」の51・3%、
 次いで「視力など健康上の理由」が34・4%、
 「(携帯電話やパソコンなど)情報機器で時間が取られる」が26・3%、
 「テレビの方が魅力である」が21・8%
-など。

 このうち「情報機器」を理由とした回答は、21年実施の調査に比べ11・5ポイントも増加した。

 興味深いのは、1冊でも読んでいる人と、1冊も読まない人との意識の違いだ。
 「自分の読書量を増やしたいと思うか」との質問に、1カ月で1冊以上本を読んでいる人の77・1%が「そう思う」と回答。
 しかし1冊も読まない人は54・5%にとどまった。
 逆に、「増やしたいとは思わない」との回答は、読んでいる人では22・6%だったのに対し、読まない人は2倍の44・7%に上った。

◆日本文学が低迷?

 文化庁の調査結果について、日本大学の田中ゆかり教授(日本語学)は
 「日本人に限ることではないだろうが、近年はインターネットなどの普及により、細切れの情報を短時間で取得する風潮が一般化している。
 一方、小説をはじめとする紙媒体の書物は、練り上げられた文章を時間をかけて読むことが求められ、結論を急ぐ現代人の感性には、合わなくなってきている。
 読書量の減少は、ある意味、時代の必然といえるかもしれない」
と分析する。

 立教大学の藤井淑禎(ひでただ)教授(近現代日本文学)は
 「戦後復興から高度成長期にかけて、いわば名作ブームと呼べる時期があり、国民を勇気づけるような古今東西の名作群がむさぼり読まれた。
 しかし今は娯楽的な読書が中心で、作品自体も、小説でいえばもっぱら筋の展開が中心の、軽口のものが大勢を占めている。
 こうした事情も、人々を読書から遠ざける一因となっているのではないか」
とし、日本文学の低迷に警鐘を鳴らしている。

◆村上春樹氏に続け

 読書習慣の定着については、国も積極的に取り組んでいる。
 とくに子供たちの読書活動について文部科学省は
 「言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」(同省ホームページ)
と強調。
 平成14年以降、3次にわたり「子ども読書活動推進基本計画」を策定し、家庭における読み聞かせ教育の推進や、小・中・高校での朝読書の普及、公立図書館の整備などに努めてきた。

 だが、インターネットをはじめとするさまざまな情報メディアの発達・普及により国民の生活環境が変化し、読書習慣が定着するどころか、ますます読書離れが進んでいるのが実情だ。

 文化庁の調査とは別に、全国学校図書館協議会が平成24年度に実施した学校読書調査によると、1カ月に1冊も本を読まない子供の割合は、小学生で4・5%、中学生で16・4%、高校生で53・2%と、年齢が高くなるにつれ読書離れが顕著になっている。

 こうした中、文部科学省では読書習慣の定着に向けた新たな施策を検討している。
 小学校時代は本を読んでいたのに、高校になるとなぜ読まなくなるのか、原因分析の全国調査を年内にも実施し、新たな施策に反映させる方針だ。

 文科省幹部は「たんに本を読めというだけでは、定着にはつながらない。
 読書によって人生が豊かになるという実感を持たせ、自ら進んで読書するような環境づくりを、官民が連携して進める必要がある」と話している。

 村上春樹氏に続く日本人作家のノーベル文学賞候補を今後も生み出せるかどうか、読書習慣の定着がカギを握りそうだ。





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